現在住んでいる家のローンが残っている場合、「この家は売却する事が出来るのか?」と疑問に思う方も多い事でしょう。
やむを得ない事情で、ローンが残っている家を手放す方も少なくないのではないでしょうか。
今回は、オーバーローンの概要や調べ方、売却方法について解説します。
オーバーローンとは
オーバーローンとは、不動産売却時に残っている住宅ローン残高よりも、不動産の売却価格が低い状態を指します。
たとえば、残りの住宅ローン残高が2,000万円残っていて、家の売却価格が1,500万円である、といった場合です。
それと反対に、売却価格のほうが高い状態をアンダーローンといいます。
オーバーローンである場合、アンダーローンとは違い、不動産の売却時にローン残高を完済できませんので、基本的に不動産を売却できません。
オーバーローンかどうかの調べ方
不動産を売却時に、オーバーローンかアンダーローンかを調べたい時は、自分で計算できます。
まず、住宅ローンの残額を調べます。
住宅ローンの残額は、ローンの借入先の金融機関から届いている、ローン返済計画書や残高証明書に記載されています。
次に、売却予定の不動産の価値を調べます。
信頼できる不動産会社に、査定を依頼するといいでしょう。
そして、不動産の価値から、ローン残額を引き算した結果が、マイナスになっている場合オーバーローンです。
頭金なしのフルローンでローンを組んだ場合や、長期返済のローンを組んだ場合、新築購入後15年以内などは、オーバーになりやすい傾向にあります。
オーバーローンの際に売却する方法
基本的には不動産を売却できませんが、3つの方法によって、売却が可能です。
「現金を用意する」、「買い替えローンを組む」、「任意売却する」この3つです。
1つ目の現金を用意する手段は、オーバーに当たる分の金額を、現金で支払い、ローンを完済することです。
2つ目の買い替えローンを組む手段は、売却物件の残りの住宅ローン残高と、購入予定の物件の購入金額を合わせた額で、ローンを組むことです。
3つ目、任意売却する手段は、ローンの借入先の金融機関の同意を得て、物件を売却することです。
ただし任意売却するには、住宅ローンを遅延、滞納していることが条件となります。